労働の世界に水戸黄門は居ない

労働の世界に水戸黄門は居ない

僕がブラック企業に勤めていた際に、経営者の悪行を見ていて、同僚とよく次の様な陰口を言っていました。

「今に、労働基準監督署にも、この会社の悪行がバレて、痛い目に遭うさ。」と

その後、ブラック企業を辞めて、労働基準監督署に行き、尋ねました。

「僕の所持する証拠で、ブラック企業が如何に違法行為を行っているのかが分るでしょうし、現場でも多くの悪行を見ると思いますが、僕以外の従業員に対する救済などは行われるのでしょうか?」

担当した労働基準監督官は次の様に話してくれました。

「今回は、貴方の申告により、貴方の主張が正しいかどうかを確認し、問題が確認出来たら相手の企業に対し勧告するだけです。その他の従業員に対しては、ご自身により訴えが無いと、労働基準監督署では何もしません。」

また、こうも話がありました。「労働基準監督署は第三者機関であり、労働者側の弁護をする訳で無く、雇用側の弁護をする訳で無く、法に基づき訴えが有り、問題が有れば対処するだけです。」

僕はこの様な問題に直面して、初めて勘違いをしていた事に気づきました。

警察官は、泥棒を見つけたら逮捕する様に、労働基準監督官も法律上では、警察権を有するとなっているが、実際は警察の様に働く分けで無く、一般的な公務員と同じく、申告して初めて動くという存在の様です。

そうTVドラマの様に「水戸黄門の様が現れて、悪い奴を懲らしめる」様な事は、現実世界では起こらないのです。